最初の数ページを読んで思った事は
著者が転職のコンサルをしていることもあり転職を勧めている雰囲気、
さらには”俺のとこに来れば良い転職先紹介するよ”的な
ニュアンスをどことなく感じました。
Sui3のblogでも取り上げている
三つのテーマ
「年功序列と終身雇用」
「格差」
「学歴」
をベースに感想を述べようかと思います。
前半部分は著者はSui3も感想を書いてあるように
「年功序列と終身雇用」は”悪”であると
様々な転職例などでいかに
そのシステム、そのシステムで成り立っている企業、業界が
悪いのかを永遠綴っています。
その中で「多様化」と言う一つの
キーワードをピックアップしたいと思います。
本の構成的には、
正直、転職例が多すぎる様な気もしましたが
これは「多様化」を説明するのには必要不可欠ではある。
読み手としては、飽きますね。
「年功序列と終身雇用」のシステムは個人的には
組織化することが得意な日本にとっては合理的で
非常に良く機能して来たシステムではあると思います。
ただ、個人の満足度が満たされているかは別問題。
「年功序列と終身雇用」のシステムが崩れ始めてきて10年ちょっと本の中にもありますが、
やはり外資企業が多く日本に参入して来た事によって
大きな変化をもたらしたと思います。
外資企業は様々な雇用形態がありその点で
今まで転職が難しかった
「年功序列と終身雇用」のシステムに
「多様化」が進んだのだと。
実際、僕の友人の多くは転職歴があります。
人によっては本当に2年間隔でキャリアアップのため
金融関係(主に外資)を7社も転職した人もいます。
音楽業界から転職し、ヘッドハンターとして歩合制で生活している友人もいます。
僕のバックグラウンド、海外で数年過ごし
日本には戻って来ましたがインターに通っていました。
今日本で進んでいるこの「多様化」は
実は当たり前の考えとして僕の中にもあります。
話を戻して、
面白い事にさすが日本だなと思ったのは
歴史的に見ても現在”当たり前”になっている日本の多くのシステムは
国外から入って来たシステムを”日本流”にした物が多いです。
例えば、
結婚はキリスト教の教会、新年は神道と仏教、死んだら仏式。
極端に言えば、
政治も戦後、欧米から”貰った”民主主義を”日本流”にした物です。
「年功序列と終身雇用」と
「多様化」は相反するシステムだと
思うのですが、これが上手く日本では融合しつつあること。
合理的で個を押し殺す
「年功序列と終身雇用」
個人のキャリア重視の
「多様化」する雇用形態。
個人的にはこの辺は仕事で見積書を作成する時に出る事が多く感じます。
雇用形態の種類が多いクライアントは
見積書を出す際には単価計算などで進めます。
逆に「年功序列と終身雇用」まだ根強く残っている所は
人/月で見積書を作成依頼があります。
単価計算する方が見積額が安くなる事が多いですね。
長くなってきましたので「年功序列と終身雇用」はこの辺でストップ。
残り二つの「格差」「学歴」
ページ数の問題か前半の「年功序列と終身雇用」
と比べると詰め込んだ感じがありますね。
編集段階でカットされたのでしょうか?
あまり深く多くは書いてはいなかったのでこの二つは短く。
「格差」
正直な話、世界的にみれば日本の「格差」など微々たる物です。
個人個人がしっかり自分の事を考え頑張れば大きな問題ではないと思います。
逆に「格差」を煽るマスコミや大きく騒いでいる人は
「年功序列と終身雇用」のシステムに甘えて頑張って居なかったと思いますね。
まあ、極端な考えです。
「学歴」
人を比較するのにもっとも効率の良いモノサシで
世界中で利用されているのでこの先も不変だと思います。
大きな違いは今までは「年功序列と終身雇用」が存在していたので
大学卒業時に人生が決まってしまった事。
政治家や官僚はどの国を見ても高学歴の人が多いのは必然的。
大きな違いはアメリカを例にすれば「学歴」が無い者でもある程度上に行ける事。
最近は、民間からも大臣が任命されるなど「多様化」進んで
「学歴」重視から脱却していますね。
しかし欧米では逆に「学歴」がある方が確実に
自分にプラスになるのがやはりMBAを取得しているか、どうか。
取得していないと就けないポストがあるのも事実。
こんな考えの僕は
「年功序列と終身雇用」
「格差」
「学歴」
があまり関係のない制作業の
まったりとした自分の時間も充実しつつ
仕事も充実した小さな会社で働いています。
仕事中WoWなんかして堕落してますが、何か(笑
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